クラップに入社する以前は某テーマパークで勤めていたというSさん。 転職したのはコロナの時期で、休園が続いたことで働き口がなくなり、一度、福井の実家に帰省した。
当時は看護師の役に立ちたいと、福井の病院でベッドメイクや診察室への移送、ナースセンター内の備品管理をする看護助手の仕事についた。 一年が経ち、千葉に戻りたいという思いが強くなり、再び千葉での就職を考えた。
そこで、人と関われる仕事がいいとの思いで、保育士の資格が活かせるクラップを見つけた。
しかし、短い時間で子ども達と関わるクラップに魅力を感じつつ、最終段階では同業の大きな会社とで迷っていた。 クラップに決めたのはアルバイトでのある経験が関わっていた。
Sさんは 「以前テーマパークで働いていましたが、アルバイトに情報が流れてくるまでに時間がかかり、ゲストの方に先に『これはこうなるのですよね?』と言われて、わからなかった事がすごく嫌でした」と話した。 情報はすぐに降りてきて欲しい事や自分の意見も上の人に言えるような環境がいいと思いクラップに決めたという。
Sさんは研修部の企画を担当している。
研修部の一例としてLD学会の講師を月1回招き、文字がうまく書けない子に対して大きな紙で自分の身体を使ってなぞる等、具体的に学習障害の児童にはどう接するのが良いかを学び理解を深める。
企画の他、 研修の時間に撮影した動画編集を担当し新店舗での支援の研修についても携わっている。
自己発揮できるとクラップで勤務を始めた当初Sさんは、勉強を教えられるかと不安で悩むこともあったという。
「時々ですがその大変さを感じるのは生徒に理解してもらえなかったとき。 そんな時は自分の説明の仕方をどうすればと悩んで苦戦しました。」という。
逆に児童が「わかった〜」と理解してくれるとそこにやりがいを感じるそうだ。 「実際に教えてみると、生徒がその問題が解けないと悩んでいて、そこで関わりながら自分なりに伝えていく。自分の説明もできているから生徒も理解してくれるのだと感じ、良かったなと思えるのです。」と話した。
Sさんの現在の所属は三山校。
教室によって雰囲気も変わるそうで現在はどんな様子か尋ねた。
「三山校は落ち着いた雰囲気です。 仕事のことで相談やみんなで話し合うことはもちろんありますが、多くは喋らないです。
プライベートやその他の話も、もちろんしますが、それぞれで過ごすことが多いです。」
ひとりで過ごす時間が多いという中で、彼女はランチを済ませると休憩時間に朝ドラなどの動画見ているそうだ。
一人の時間の方が好きでワイワイするよりも休憩はちょっとゆっくりしたいほうなんだそう。 「自分の仕事を一人で集中してしたい人は結構働きやすい。いいところです。」と話した。
そんな三山校の雰囲気にぴったりな方について具体的に話を聞いた。
「子供と接する仕事なのでたくさんお話ができる人がいいですね。 普段は人見知りがあっても仕事のときは切り替えができる人。話せないより、お話できる人の方がいい。」
得意ではなくても、コミュニケーションは一緒に取れる人ということのようだ。
さらに「勉強ができる人というよりは、一緒に考えてみようと言えるような先生の方が児童にとって親近感も湧く。クラップに通う児童は勉強が苦手なお子さんもいるので、説明しても児童に理解してもらえない時がある。 こうした方がいいよね、そのほうがいいかなと柔軟に対応できる人がいい。 逆に、こうしなくちゃいけないという教育論を強く持っていると、他の人に別のやり方を提示された時に納得できず働きづらくなると思う」と話す。
教えることだけでなく一緒に悩んで、児童の気持ちに沿える人ということらしい。
プライベートの時間を大事にしているSさんの夢中になっている事。それはキャンドル集めだそうだ。
「気持ちを落ち着かせたい時にはキャンドルをつけて部屋を真っ暗にします。
キャンドルだけで過ごすと心が安らぎます。キャンドルは色が単色じゃなくてグラデーションがかったオレンジ色だったり水色であったり、内側から火が灯るところがとても綺麗です。素焼きやガラスに入ったものもありますが、焚き火の音が出るのもあります。暗い中で自然の音を聞くことで癒されています。悩んでいる時に1人の時間を小さな光で過ごすとだいぶ楽になります。」